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農業資材 芽守~めもり~のご紹介
芽守(めもり)は、甘いゼリーや練乳などが、氷点下の冷蔵庫でも凍りにくい原理を応用して開発した製品です。花蕾・野菜苗の表面を薄いゼリーの膜で覆い、霜によるダメージを軽減します。

芽守粉(増粘多糖類)と芽守蜜(糖蜜)の相互作用により凍りにくい皮膜をつくり、低温によるダメージを軽減します。
成分は食品及び砂糖製造時の副産物であるため、植物体や人体に影響はありません。

芽守~めもり~とは
<開発由来>
4年前に伊那市にある寒天製造の「伊那食品工業株式会社」様が弊社に工場見学に来られた折に、寒天を農業で生かしたいが何かよいアイデアはないかと聞かれ寒天を利用した防霜資材の提案をしました。折しも地球温暖化の影響で近年数十年に一度の霜害が頻発しており、急いで開発、実証試験をすることにしました。

株式会社なかひら農場
代表取締役社長 中平 義則
開発経緯
自社の10haのりんご園は飛び地が多く、防霜ファンの設置は現実的でなく、燃焼剤も近隣に住宅等ある為使用できませんでした。また既存の防霜資材は価格の面と使い方が難しいこともあり使っていませんでした。そこで1,使いやすい 2,確かな効果 3,なるべく安価に、をテーマに開発しました。
<使用方法>
散布方法は簡単で低温予想日の前日にSSで散布します。500ℓのSSであれば1セット(増粘剤190gパック+糖蜜パック4.5k)を増粘剤、糖蜜の順で調剤します。また1000ℓのSSであれば2セットを調剤散布します。風の少ない時間帯に単剤で散布し花蕾にしっかりかかるようにするのがポイントです。花は1日でかなりステージが進みますので散布後も低温が予想される場合はその都度散布します。

1000ℓのSSでだいたい40a~50aほど散布できます。
調剤方法 標準散布面積20~25a分(500ℓ)
※背負い動力噴霧器をご使用の場合も同様の割合で溶液を調整してください。
あらかじめSS(スピードスプレーヤー)に水を100~200ℓ程度貯めておきます。
本商品の中には説明書と芽守粉(めもりこ)190g、芽守蜜(めもりみつ)4.5kgが入っています。
10ℓ程度の水に芽守粉1袋を加え、撹拌しよく溶かします。
溶液が良く混ざり糊状になったらSSに投入します。
水を加えながら芽守蜜1袋をSSに投入します。
500ℓになるまで水を加えたら溶液の完成です。
散布の方法
霜が予想される前日の午後、なるべく風のない時間帯に散布をしてください。花や蕾によく掛かる様に撒くのがポイントです。
芽守~めもり~ 調剤説明動画 
使用所感
寒天由来の展着剤と糖蜜で、花蕾、野菜苗の表面を薄いゼリーの膜で覆い、凝固点温度を下げるという原理です。甘いゼリーや練乳が氷点下の冷蔵庫で凍らない原理と同じになります。

昨年標高860mのりんご園で試験したところ4月に3回氷点下の霜に遭い(1回目-2度、2回目-4度、3回目-2度)無処理(50a、マルバ台フジ、30年生)で、一昨年との比較で収穫量40%に対し、処理区(50a、マルバ台フジ、30年生)で一昨年比較で収穫量90%でした。処理区と無処理区は5mしか離れていないことからある程度の効果がみられました。

また隠れた効果として、寒天と糖蜜の粘着力で雌しべに花粉の付きが良くなり、処理区の受粉率が上がる要因になりました。ほかの防霜方法との併用、混用に関してはこの技術が開発間もないことから分かっていません。
無処理区 11月15日
処理区 11月15日
注意点
1,開発間もない製品ですのでりんご以外では試験ができていません。梨、柿、桃、サクランボ、野菜等の使用は自己責任でお願いします。
2,若干の粘着性を持つためハウス内での散布は埃の付着での汚れの原因になる場合があります。
3,アスパラガス、茶等の収穫直前での散布は糖蜜で甘くなるので注意が必要です。
4,この製品は凍霜害を完全に防ぐものでなく軽減を目的にしています。防霜ファン、燃焼剤等の霜対策の中の1つの手段とお考えください。




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